どうも、ほうさくです。
今回は「宅配BOX」についての記事です。
最近、宅配業者の再配達が問題になっています。
住人不在で再配達が増える事で、宅配業者の労働負担が深刻化しているというものです。
そんななか「宅配BOX」は、宅配業者の再配達の問題を解決する、宅配ドライバーにとって非常にありがたい設備です。
マンション住人にとっても、受け取るためにわざわざ在宅する必要性がなく、双方にメリットがあります。
私は以前、宅配業の宅配ドライバーをしていました。
宅配業者の視点で見た、オートロックのマンションにおける宅配BOXの重要性についてお話します。
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オートロックマンションの問題点
今のマンションでは当たり前の設備であるオートロック。
オートロックはマンション住人にとって、非常に心強いセキュリティ設備です。
私は一時期、会員向け宅配サービスのドライバーをしていた経験があります。
生協の宅配のようなものです。
私が働いていた宅配サービスは、お客様が不在でも荷物を持ち帰らず、玄関先に荷物を置いていきます。回収物もあったため、不在時には回収物を玄関先に置いてもらっていました。
この仕組みの場合、玄関先までたどり着けないと非常に困ります。
実際に困る場所が1か所ありました。
それがオートロックのマンションでした。
住人が不在の場合、マンション内に立ち入る事ができないため、不在時に玄関先に荷物を置き止めすることができませんでした。
かといって、マンションの入口に荷物を置き止めしておくこともできず、お客様が望まれて申し込まれたものの、置き止めできないことからサービスのご利用をお断りすることも少なくありませんでした。
ただ、オートロックでも玄関先に置き止めをするイレギュラーな方法もありました。
①事前に住人から暗唱番号を教えてもらって、毎回番号を入力してオートロックを解除する。
おそらくマンションの規定では教えてはいけないことになっているのでないかと思います。
②オートロックでも管理人が常駐する場合、管理人の顔パスでオートロックを開けてもらう
宅配会社と住人と管理人の3者で取り決めて、正式に開けてもらえる許可をいただく場合がありました。ただし管理人が不在時の場合があると、オートロックを通過する事ができず非常に困りました。
③他のマンション住人がオートロックを解除するのをひたすらに待って、ドアが開いたタイミングを狙って通過する
②で管理人不在の時など、最終手段としてそうする場合がありました。
これはやってはいけない方法だったと思いますが、やむを得ずの対応でした。
この時オートロックを解除した住人から「あなた誰ですか!入らないでください!」と注意を受けたことはありませんでした。
制服を着て荷物を持っていたから怪しまれなかったのだと思いますが、解除した住人から何も言われなければ、容易にオートロックを通過することは出来てしまいます。
そう考えるとオートロックのセキュリティも結局万全ではありません。
センサーが通過する人を認識して、オートロック解除のタイミングで部外者がどさくさに紛れての通過できないような仕組みもそのうちきっとできるのでしょう(もうあるのかもしれませんね)。
このようにオートロックのマンションへの配達、不在時の置き止めには非常に苦労しました。
しかし。
そんな厄介なオートロックのマンションでも、「宅配BOX」があれば話は別でした。
住人が不在で玄関先まで行けなくても、宅配BOXに入れておけばよかったからです。
不在時に置き止め対応をする宅配業のドライバーをしていて、宅配BOXは救世主のような存在でした。
とはいえ、
オートロックだけど宅配BOXがない。
少し前のマンションには、このタイプのマンションが想像以上に多いんです。
オートロックがあるマンションの場合、特に宅配BOXは必須です。
オートロックがあるのに宅配BOXがないマンションは、住人にとっても宅配業者にとっても非常に不親切なマンションといえます。
マンション管理者はそこをちゃんと理解しているのか??ということです。
マンションに宅配BOXがないとダメな理由
今、インターネットで買物して家に届く購入スタイルが一般化しました。
それによって急増した荷量に宅配業者が対応できていないというのが現状です。
このしくみは今後さらに増えていきます。
また高齢化が進み、買物難民や買物に行けない高齢者を対象とした、買い物代行サービスの需要も急速に増えていくと思います。
宅配BOXがないということは、そういった時代の流れに完全に対応できていないということなのです。
ですので、オートロックの有無にかかわらず、マンションの宅配BOXは絶対に必要な設備であり、早急に設置すべきなのです。
適切なサイズの宅配BOXが設置されているか
マンションに宅配BOXが設置されていても問題はあります。
マンションの規模に対してBOX数が完全に足りていないというパターンです。
お中元やお歳暮の時期などは荷物が集中するため、BOXがすべて埋まっているということは仕方ありません。
しかし普段からBOXが埋まっていることが多く、BOXを利用できないマンションというのが時々存在します。
この場合、BOX数が完全に適正でないと言えます。
宅配業者は宅配BOXがあっても荷物を持ち帰らなければならない状況になります。
住人も宅配BOXがあるのにどうして荷物を置いて行ってくれないんだ!という不満につながる可能性もあります。
宅配業者の立場でしかなかなか気づかない問題です。
宅配BOXがあることによる弊害も
対象は高齢者の住人です。
宅配BOXがあると、不在時でも荷物を置いていってもらえるという利点があります。
その反面、宅配BOXから自室まで自分で荷物を運ばなければならないという手間がマンション住民に発生します。
高齢の住人あてに重量のあるものが送られ、それが宅配BOXに入れられると、自室まで運べないという問題が発生する可能性があります。
まとめ
通販で購入し家で受け取るという購買行動が一般化した今、一家に一台、玄関先に宅配BOXがあるという状況になるのは時間の問題ではないかと思います。
そんななかオートロックなのに宅配BOXすらないというマンションは、明らかに時代遅れの、配送業者にも住人にも不便・不親切なマンションといえます。
こういった住人の不満に気づいているマンション管理者は、すでに宅配BOXの導入を進めていると思いますが、そうなっていないマンションも多いのが現状です。
宅配業でドライバーをやっていた立場として、オートロックがあるマンションはもちろん、たとえオートロックがないマンションでも、宅配BOXがマンションに導入される流れがどんどん進むといいなぁと、思うのでした。
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