【dマガジン】元書店員の私も驚愕した雑誌読み放題サービス【楽天マガジン】

ネット

どうも、元書店員のほうさくです。

 

月に数百円払うだけで100種類以上の雑誌が読み放題というサービスがあります。

「楽天マガジン」や「dマガジン」などが有名ですね。

 

最近、ふとこのサービスを利用してみようと思うようになりました。

こういうサービスが始まったことはなんとなく知っていましたが、どんなサービスなのかちゃんとチェックしたことがなかったので、雑誌のタイトルなど調べてみることにしました。

 

「きっと大したタイトルはないんだろう」

とちょっと舐めてかかっていましたが、ラインナップを見て驚愕することになりました。

 

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元書店員からみた雑誌読み放題サービス

 

私は大学を卒業してから、新卒として6年ほど正社員として書店に勤務していました。

毎日雑誌を検品、品出し、返品する日々を送っていたため、否が応でも雑誌には詳しくなります。

もう退社して15年ほど経過しますが、どんな雑誌があり、どんな雑誌がメジャーで人気があるのか、今でもだいたい把握できます。

 

さて、そんな経緯があって雑誌には詳しい私ですが、この雑誌読み放題のサービスの雑誌のラインナップには本当に驚いたのです。

ラインナップがガチで売れ筋の主要な雑誌ばかりなのです

 

え???いいの???これ??

元書店員として衝撃でした。

完全に「紙媒体での雑誌終了のお知らせ」を突きつけられた感じでした。

 

雑誌の価値

雑誌は書籍ではそもそも性質が違います。

作品としての価値がある書籍に対して、雑誌は主に最新の情報を得るためのもの。

コレクションとして本棚に保管する書籍に対して、雑誌はできるだけ安価な紙質を使い、どちらかというと読んだら処分するようない性質のものです。

ネットが普及するまでは情報発信は紙媒体や音声だけでしたので、最新の情報発信という役割を担う雑誌はなくてはならないものでした。

しかしネットの普及した現在、情報発信は紙媒体である必要がなくなりました。

 

こうしてネットの普及で、情報発信が肝である雑誌の価値は確実に下がりました。

しかし、雑誌編集部の独自の視点や切り口の面白さなど、ネットの情報にはない雑誌としての魅力があり、それを楽しみに雑誌を買う人もたくさんいました。

また、ネットは玉石混交で信頼できない情報も多く紛れていますが、出版物は出版社に情報についての責任がありますので、情報の信ぴょう性はそれなりに高いのが雑誌でした。

ネットで情報が得られる時代になっても、そういった点で雑誌がまだ何とかその価値をギリギリのところでキープしていた気がします。

 

それが今、雑誌そのものがネットで閲覧できるようになっていました。

その上、100種類以上の雑誌が読み放題で、料金がでたった数百円。

もう紙媒体としての雑誌の価値は完全に失われてしまった・・・と確信しました。

 

だって、雑誌1冊を購入するよりも安いんですよ。

情報収集が目的であれば、もう雑誌を購入する理由が全く見当たりません。

 

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雑誌読み放題サービスの先にあるもの

雑誌の購入から雑誌読み放題のサービスに移行する人が増えれば、雑誌の売上はさらに減るでしょう。

出版社がこのサービスに登録していても、1つの雑誌あたりで出版社に入ってくるお金はたかが知れています。

 

雑誌の購買者がいなくなれば、雑誌は廃刊になります。

ただでさえ廃刊が増えている雑誌ですが、さらに廃刊が加速していくのではないでしょうか。

そして廃刊の雑誌が増えれば、そのうちにこのサービス自体も成立しなくなるのではないか。

そんな不安を感じてしまいます。

 

最終的に情報はどういう形になっていくのか。

出版社・取次・書店の終焉はもうすぐそこまで迫っているような気がします。

 

私はもう書店に勤務していませんので、出版業界の状況など知る由もありませんが、かなり深刻な状況に追い込まれているということは容易に想像できます。

書店でたくさんの雑誌を見てきた元書店員の立場からすると、この状況にさみしさを感じますが、しかしこれも時代の流れであれば仕方がないのかなと思います。

 

実際に雑誌読み放題のサービスを利用してみて

さて、実際に雑誌読み放題サービスに登録してみました。

私が選んだのは、主要雑誌が一番充実している「dマガジン」でした。

NTTdocomoのサービスです。

スマートフォンでdocomoを利用していなくても利用が可能です。

 

dマガジンのページから簡単に登録完了。

クレジットカードの登録をする必要があります。

登録後はすぐに利用可能でした。

 

閲覧のしやすさ・見やすさ

利用前のイメージとしては、ここが最もネックになる気がしていました。

雑誌のレイアウトをそのまま小さいスマホで閲覧するわけですから、読みにくさは必ずあるだろうと。

読みにくければ、雑誌の存在意義もまだかろうじて残るわけで・・・。

もしこれで読みやすければ、本当に雑誌の価値はゼロに等しくなってしまうと考えると複雑な気分でした。

 

私はPCとスマホで閲覧しました。

実際に見た感想としては、

スマホは「まあありかな」

PCは「いまいち」

 

まずPCでの閲覧ですが、PCは画面が横長なので縦長の雑誌のレイアウトには合いません。

そのためせっかくモニターが大きくても、縦長で表示するとその分小さくなってしまいます。

拡大などもダブルクリックで出来ますし、マウスを動かすと上下左右にスクロールしますが、1ページのなかを動かすマウスの操作自体が面倒です。

PCでは見ないかぁ。

 

次にスマホ。

スマホの縦長のディスプレイは、雑誌1ページ分を画面いっぱいに表示できるため、思ったよりも見やすいです。

ただやはり本文のなかには、スマホの画面では拡大しないと読めない部分も結構ありました。

その場合2本の指でその部分を拡大して読むことになります。

ただ上下左右へのスクロールが親指一本で簡単にできるため、思ったよりも読みやすく感じました。

タブレットを所有していないためタブレットの使用感は分かりませんが、スマホで閲覧した感じだと、おそらくタブレットでの閲覧が最も快適なんだろうなぁという印象です。

 

操作感

前述したとおり、PCはクリックしてページをめくるのが面倒に感じます。

そのため、PCでの閲覧にはあまり向かないと思いました。

 

逆にスマホは、スワイプでサクサクとページを切り替えながら閲覧できます。

画面のスクロールもそれなりにスムーズです。

スマホやタブレットで閲覧するのに適しているといえます。

スマホなら、ゴロゴロしながら雑誌を読む感覚での閲覧が可能です。

 

まとめ

まことに残念ですが、雑誌読み放題サービスは使えます。

スマホで読むことも許容範囲です。

dマガジンは月額400円(税抜)でおよそ180誌が読み放題です。

 

本当に全部読めてしまうので衝撃です。

書店に行く必要もなければ、家から出る必要もありません。

 

さらには、400円という雑誌一冊の価格よりも安い料金のため、ラインナップにある雑誌を1つでも購読している人なら、こっちのサービスを利用したほうが安いというのがすごいところです。

雑誌1冊の価格で180誌が無料で見れてしまうならこちらを選ばない理由はありません。

紙媒体にこだわらなければという前提はありますが、このサービスを利用する方が圧倒的にお得になるのです。

その上バックナンバーまで見れてしまうというから驚きです。

 

無料でお試しできる期間もありますので、もし気になった方は是非試してみられることをおススメします。

 

本当にすごい時代になったなぁ(書店で働いていなくてよかったなぁ)

 

P.S.

読み放題を雑誌のみならず、書籍やコミックまで網羅してしまっているサービスも。

それがこちら。

おなじみAmazonの「Kindle Unlimited」です。

月額980円とdマガジンよりも高いものの、書籍やコミックも沢山読みたいという本好きなあなたにとっては、Kindle Unlimitedが最強かもしれません。こちらも30日無料やっていますので、dマガジンと共にお試ししてみて、比較してみてはいかがでしょう。

 

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