ごきげんいかがですか。豊作です。
本が好きなので本に携わる仕事がしたいんだけど・・・・
本屋の仕事って楽しいのかなぁ?
大変じゃないかなぁ??
アルバイトなどで働いてみたいと思った時、やっぱり仕事内容は気になりますよね。
僕は以前正社員として書店で働いていた経験があります。
今振り返ると書店の仕事ってとっても楽しかったなぁと思います。
その頃の事を思い出して、書店での仕事の内容をお話ししていきますね。
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書店の1日の仕事の流れ
雑誌・書籍の入荷検品
朝(もしくは深夜の間に)、運送会社のトラックによって、その日発売の雑誌や新刊書籍、追加で発注した書籍などが入荷します。
雑誌はビニールに包まれて結束バンドによって十字に固定された状態で入荷します。ひと包みに入っている冊数は雑誌によって違います。
書籍は新刊と補充に分けられて、それぞれ段ボールに入って入荷します。
入荷した個口数が正しいことを確認して、
袋・段ボールを開けて、伝票と実際の商品が一致する事を確認します(検品)
入荷した商品がいつ入荷したものかを管理する処理をした後、
定期購読や予約、注文の商品があれば、まずその分を抜き取ります。
そして、付録がある雑誌なら付録をつけ、立ち読みをしてほしくないものは紐をかけるなどの処理をします。コミックにはシュリンクと呼ばれるビニールで包む処理をするのは一般的ですね。
僕が働いていた頃は、まだシュリンクの機械が一般的ではなく、すべて手作業でコミックを袋に入れて、セロハンテープで封をしていました。
人気のあるコミックは、数百冊単位の冊数が入荷するので、それはまあ大変でした。
品出し
店頭に出すまでの準備が終わったら、いよいよ品出しです。
台車に雑誌や書籍を積み込んで、品出しをしていきます。
雑誌は発売日前日までに古いものを抜き取っておきます。
入荷冊数の多い人気の雑誌は平台と呼ばれる什器の下に積み上げます。
棚のスペースは限られていますので、売れずに日が経ったものなどを優先に抜き取りながら、入荷した本の陳列スペースを確保していきます。
販促・POP作成
陳列した本が売れるように、本の簡単な説明やおすすめのコメントを書いたPOPを作ります。出版社からも沢山送られてくるので、そのまま使うのが一番楽ですが、手書きに勝るものはないのでお店で作るのがよいですね。
売場の様子を見ながら、レジスタッフの手空き時間にもできる仕事です。
陳列の手直し
お客さんが手に取ったり立ち読みをしたり、きれいに並べてある陳列も乱れてきます。ですので売り場をまわり乱れた陳列を手直しします。
子供向けの本が並ぶ児童書コーナーは、子供が来るとかなり乱れます。
その際に一緒に本の上についたホコリもきれいにします。
スリップ整理
書籍にはスリップという短冊状の紙が入っています。
本を販売した際に抜き取って、このスリップをもとに発注をかけます。
今でこそデータでのやり取りが当たり前になりましたが、昔はこのスリップに注文冊数を書いて送付するという、アナログな注文方法をしていました。
レジで抜き取ったスリップを出版社別に並べたり。
・・って今やっているんでしょうかね?こんなこと。
商品発注
売れている商品を追加で発注する作業です。
翌日に発売になる雑誌の抜き取り
翌日に発売になる雑誌が売場に残っていたら、返品用に売場から撤去する作業です。雑誌は出版社への返品が可能ですが、それは期間限定の話。ある一定期間が過ぎると返品が出来なくなるので、見逃さないようにしなければなりません。
返品
抜き取った雑誌や売れ残った新刊書籍などを取次(出版社)に返品する作業です。雑誌・書籍・コミックそれぞれ箱に詰めて、返品伝票を作成して、発送の準備をします。新しく雑誌や書籍の配本時に運送会社の人が持っていきます。
ほとんどの出版社は返品が可能ですが、岩波出版は返品ができない出版社として有名です。
レジ・精算
これは小売店舗ならどこでも行われていますが、レジと閉店後の精算業務です。書店特有の支払い方法としては図書カードがあります。
レジでは、本にブックカバーをかけたり、プレゼント包装などの作業もあります。
まとめ
いかがでしたか。
基本の流れはだいたいこんな感じになります。
パート・アルバイトがする仕事と、担当者・社員クラスが実施する仕事は分かれます。
パート・アルバイトがやることが多い仕事
バックヤードでの検品、品出し、陳列の手直し、レジ、スリップ整理、雑誌の抜き取り
担当者や社員クラスがやることが多い仕事
販促POPの作成、商品の発注、レジ精算、など
最近書店がどんどん少なくなって、働くチャンスも少なくなってきています。
毎日入ってくる新刊をチェックできたり、作品への熱い思いをPOPにできたり、本が好きな人にとっては、とてもやりがいのある仕事ですよ。